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火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

少年少女壊想

連作集:少年少女総懺悔 散文詩

僕たちは終わった。

綺麗な指輪も、きらきらのネックレスも、錆び付いてもう輝かない。

一つの季節が終わる。

長い長い、季節が終わる。

このまま君の記憶に留まっているならば、いっそ息を止めていよう。

もう出会うことはないから。

始まることは、ないから。

 

塊は部屋の空気を吸ってカーンと冷えかかっていた。

赤。

取り返しのつかない赤。

終わった僕。

息が止まった僕。

このように、恋愛とは、最悪の結果しか伴わない。

二人の出会いが、終わりの始まりだったのだ。

二人の別れが、終わりの終わりだったのだ。

それは僕の終わりでもあったのだ。

愛ある終わりだったのだ。

遺されるものなど一つもない。

悔いなどない。

ただ、ただ、それは幸せだったのだ。