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火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

少女再生 〈連作集:少女終生 了〉

連作集:少女終生 散文詩

温かく、透明な液体に包まれている。

ここは暗い。

一定のリズムが私を揺らす。

ただただ幸せな時間。

闇の中、私は来るべき時を待つ。

 

 

どれくらい時が経ったろう。

どれくらい私は揺れたろう。

私を包む殻が破れる。

冷たい、光る、爪が私を掴む。

やめろ。

鋭い、光る、刃が私を刺す。

やめろ。

やめろやめろやめろやめろ。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

爪は私を捩じ切りずるずると殻から引き出そうとする。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

殻の中は砕けた私の切れ端。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

ママ。

私を殺さないでよ。

ママ。

私は生きたい。

ママ。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない。

やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ。

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない。

白い光。

少女の残骸。

小さな骸。

 

 

 

 

 

その眼はアナタを見つめる

クロクもシロクもない眼で

踊るコドモは誰の子か

死んだコドモは誰の子か

未分化のテアシを切り捨て

未発達のカンジョウを切り捨て

生をマットウせよ

死をマットウせよ

オマエがもう一度産まれる為に

オマエがもう一度死ぬ為に

アナタは身震いするだろう

ショウジョの輪廻

ショウジョの輪廻

ショウジョの輪廻

輪れイノチ

廻れイノチ

そのイノリを載せて

そのサダメを載せて

穢れはやがてキズとなり

流れる血はやがて消えないアカシになるだろう

アナタが生きていたアカシに

しかし生きろショウジョよ

その聖痕が消えるまで

その精魂が尽きるまで