火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

少女凍結

昔地球は凍ったそうだ。

今私は冷えかかっている。

世界に温度を吸い取られて。

芯まで。

私を凍らせようとする人はいない。

誰も。

その無関心が、私を冷やす。

知らず知らず、凍っていく。

誰も。

私を温めようとする人はいない。

心まで。

世間に温度を飲み込まれて。

今私の息が止まった。

昔の人は言ったそうだ。

 

「あなたがたとえ氷のように潔癖で雪のように潔白であろうとも、世の悪口はまぬがれまい。」

 

皮膚の感覚を忘れた。

少女は冷たくなっていく。

呼吸する事を忘れた。

少女は存在しなくなっていく。

言葉を忘れた。

少女が消えた。