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火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

告白

「俺の女になれよ、龍田」

天龍ちゃんは私を壁際まで追い詰めて、こう言った。

「で、でも…」

私にとって天龍ちゃんは大切な仲間。

それも一緒に生き死にの境を潜り抜けるような、とにかく強い絆で結ばれている。

でも、それは恋じゃない。

愛じゃない、と思う。

「天龍ちゃん、落ちつ」

唇を奪われた。

無理矢理に、舌を絡めてくる。

鼓動が早くなり、体温が上がる。

頬にかかる髪の匂い。

貪るようなキス。

突然、天龍ちゃんは唇を離す。

「俺は本気なんだよ」

「この気持ち、受け取ってくれ」

 

どうしよう。

まだ、ドキドキしてる。

この気持ちは。

もしかして、友情じゃなくて。

恋愛感情って、そういうことじゃないの?

 

「…天龍ちゃん」

動揺する胸を押さえ、精一杯真剣に、口を開く。

「私も、天龍ちゃんのこと」

初めて芽生えた感情。

でも、違和感は無い。

「好き、かも」

私は目の前の恋人を、思い切り抱き締めた。