火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

バトルバトラーバトレスト [初出:2012/05/13]

ボスからの久々の指示。

端末のメールフォルダに表示された『MISSION』の文字に心が躍る。

闇の町に出た僕は、指定装備のボウガンと暗視スコープの『リミッター』を外し、標的を探した。

 

 

走る。

二本の足で走る。

古くからの建造物群をかいくぐり、標的――同年代の少年――を追う。

「見つけたっ!」

ボウガンの引き金を容赦なく引く。

怯えた目は、どこか熱気を感じさせ、僕の衝動を加速させる。

標的は、僕の放った矢を避け、更に走る。

僕は暗視スコープをサーチモードに切り替え、標的を探す。

「西に170メートルか」

裏切り者には死を。

スコープに地図を表示させ、標的の位置を確認する。

厄介な仕事だなあ全く。

早く終わらせよう。

あ、標的をギリギリまで痛めつけてストレス解消しようかな。

僕はごく自然な思考回路を弄びながら曲がり角を曲がったの、だが。

目の前から破裂音が鳴り、僕の額からは血が流れた。

最後に聞こえた声が、リフレインして幕切れまでを彩る。

「標的はお前だよ、ばーか」