火気厳禁の書斎

名は体を表す。です。

連作集:少年少女総懺悔

詩にたいぼくら <回顧録:少年少女総懺悔>

はい。GW最終日に書きますよ。 まずこの「少年少女総懺悔」は前作「少女終生」に続く連作集って感じですね。 ってか即興小説に書いた「幻覚転召」に加筆訂正したものを「少年少女天球」として書き始めたのがきっかけって感じで。 割と他に書いたものの寄せ集…

少年少女囚幕 <連作集:少年少女総懺悔 了>

疲労と 後悔と 甘物を詰め込んだ胃が 夕暮れの電車の中 自戒のスープを煮込んでいる 牙を剥いた老いた獣の 唸り声を聞き 高揚する 押し付けられる苦行に 彼は何を思ったのか その一瞬に 焼いた首元の煙を閉じ込めて 毒と 悪逆と 涙が 身体の中 精神薬のスー…

少年少女壊想

僕たちは終わった。 綺麗な指輪も、きらきらのネックレスも、錆び付いてもう輝かない。 一つの季節が終わる。 長い長い、季節が終わる。 このまま君の記憶に留まっているならば、いっそ息を止めていよう。 もう出会うことはないから。 始まることは、ないか…

少年少女切続

私は/真理と/私達は/切り刻みます/表現。/時間を/この両頭/空間を/食い合いの/手首を/思い通りに/断章を/相互関係、/繋げ/ますそれが/君は、/それが/独裁的で/確かに学んだ/あっても/切断し/筈だ。/接続し/切り貼り/相剋やめよ。/切って/張って。/チャイムの…

少年少女清算

アルファベットをそらんじてみます ぼくらはもじにいみをかんじます それはかこからのれんそうです pのもじまできたとき なみだをながしていることにきづきます なみだはくやしさをはらんで ほおに くびに むねに はらに もどらないじかんをおもいだして も…

少年少女懺悔

過去を悔やむのが大人だというのならば、私たちは一体何なのだろうか。 月の満ち欠けに、太陽の傾きに、僕らは何も学ばない。 教科書の文字が漂白されていても、授業は続く。 しかし私たちは寝ていても構わないのだ。 黒板には螺旋の図と赤い矢印。 いつか復…

少年少女回転

レコードを止めるな。 針は血脈をなぞって走る。 巡り回る運命は果たして再生し切れるだろうか。 あどけない恋は再生し切れるだろうか。 レコードを止めるな。 たとえ盤面の血筋が擦り切れて、血塗れになってしまっても。 すみれの花が枯れる前に、早く、そ…

少年少女証明

午後十時の階段を降りる。 狭い、急な階段。 下って真空状態の小部屋へ。 圧縮される僕の存在。 山積みの本は未来を考えてくれない。 明かりと僕と水。 陶器の気持ちは汲み取れない。 布団に潜る。 明日のことを考える。 その瞬間、他人事のような表紙が僕を…

少年少女天球 (改題:幻覚転召)

視えない物が視えるようになった。 人間の中身だとか。 空を飛ぶ電車とか。 私の頭は狂ってしまったのだろうか。 視えない物は視えない。 それが普通なのだろう。 眼が狂ってしまったのだろうか。 世界が狂っているわけが無い。 そうだ。きっと、そうだ。 私…